#ひなみメモ

アイドルVtuber・天秤ひなみのブログです。

この出会いにありがとう。私の経験した「アイカツ武道館」と、アイドルVtuberになった経緯(加筆修正版)

こんにちは!天秤ひなみです。

私のアイカツ武道館前後の思い出と、Vtuberになった経緯を書いた記事です。
以前、別所で公開していた記事を加筆修正したものです!

 

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アイカツ!ミュージックフェスタ in アイカツ武道館!」は、2018年2月27日、28日に日本武道館で行われたライブで、アイカツ5周年の目玉企画のひとつでした。
アイカツ!」と続編の「アイカツスターズ!」はキャラクターの声優と楽曲の歌唱担当が分かれている作品で、アイカツ武道館は歌唱担当である「歌のお姉さん」たちの全国ツアーのラストを飾る5年間の集大成的なライブでした。

その日は推しているアイドルの定期ライブの日で、バーチャル電車で現場に向かいながらアイカツの最新情報の発表をツイッターで追いかけていたのですが、

 

 

 

この、「STAR☆ANIS、AIKATSU☆STARS!全員卒業」の文章が目に飛び込んできました。
当時のツイッターアカウントを消去しているのと記憶が混濁しているため発表までの詳細な経緯が曖昧なのですが、不穏な空気は漂っていました。次シリーズ「アイカツフレンズ!」の発表と、「アイカツフレンズ!」は声優さんが楽曲を歌う(歌唱担当制ではない)という発表が先にあったからだと記憶しています。
なので、混乱しつつも作品の方針の理解はできましたし、理解した10秒後に電車内で号泣していました。
ライブ会場の最寄駅に着いてホームに降りて暫く泣いて、顔面が大崩壊してたので「推し(松田美里)に合わせる顔がねえ!」と思って焦って直そうとしたのですが、そもそも涙が止まらくて直す傍から崩れてきたので諦めました。妙に冷静に「これが嗚咽なんだな〜」と謎の納得をしたことをよく覚えています。
推しのライブに行く気にはなれず、動員を1人減らすことに罪悪感を感じつつも反対の電車に乗って直帰しました。帰りの電車でも人目を憚らず延々泣いていました。
結局その日は帰宅後もしばらく泣いていて、人間はここまで泣けるんだなあ~と思いました。


この時に私が感じていたショックは

・「アイカツ」という私の魂を形成している存在の一部の喪失
・5周年お祝いの武道館が一転してお別れの場になってしまった
・残り3週間は短すぎる
・行ける現場(ライブ)に行かなかった後悔

こんな感じでした。

私は比喩ではなくアイカツに人生を支えられている人間です。理由は色々ありますが、心身共に絶不調の時期に救いの手を差し伸べてくれたのがアイカツ!でした。褒められたものではありませんが、アイカツに完全に依存していました。(当時で)5年ほど人生の幾多の場面をアイカツに支えてもらい、何とか普通の人たちと足並みを揃えて「人間」をやってきました。
そんな人間に「アイカツ!が失われる」という実感を浴びせるとどうなるかというと、一瞬で心身のバランスが崩壊します。認知の歪みが発生し、熱が出て、自律神経が大崩壊しました。

アイカツ武道館は、ギリギリのラインで「人間」をやっている私にとって、短期的な人生の目標と言っても過言ではありませんでした。「週末はイベントだから仕事頑張れる」「とりあえずこのライブまでは生きる」ってやつです。
なんといっても武道館ですし、活動初期から何かと特殊な立ち回りを強いられてきた歌のお姉さん達の晴れ舞台が何よりも嬉しかった。そしてアイカツ武道館を楽しみにする毎日そのものがとても楽しくて、何てコトない毎日がトクベツになっていました。
期待ばかりがどんどん大きくなる日々が、あの日を境にして死(概念)へのカウントダウンへと変わりました。

その上でカウントダウンの期間が3週間しか設けられなかったことも精神が追い詰められる一因になりました。
3週間で、5年間の積み重ねと思い出と思い入れがあるコンテンツ(の一部)とお別れする心の準備は無理です。

ですが、3週間のカウントダウンよりも私を苦しめたのは「行ける現場に行かなかった後悔」でした。
当時の私は「アイカツ!」の次シリーズ「アイカツスターズ!」を全く視聴しておらず、現場を全て無視していたのです。

アイカツスターズ!に全く迎合できず、アイカツスターズ!を一切視聴していなかった」
STAR☆ANISアイカツ!曲を歌うグループ)が前座・ゲスト扱いで、AIKATSU☆STARS!(アイカツスターズ!曲を歌うグループ)がメインのアイカツ現場に行くモチベが湧かなかった」

これに尽きます。

ざっくり述べると、私はアイカツ!の所謂「厳しくて優しい世界」が好きで、アイカツスターズ!の序盤からはそれを感じられず、視聴を止めました。これは当時の私はこう思いましたという話であり、価値観の正当性を主張するものではありません。今はアイカツスターズ!が大好きです。元々世代交代がとても苦手で、「アイカツ!」を過剰に神聖視している節もありました。
周りのオタクが和気藹々とアイカツスターズ!やゆめロラや香澄姉妹をエンジョイしているのを傍目に見ながらも迎合できる気はせず、いつの間にか10話、25話、50話と話数が積み重なり引っ込みがつかなくなってしまいました。
それでもアイカツ!熱は衰えませんでしたし、魂とアイカツ!はとうに癒着していたためアイカツ!自体の供給の少なさやアイカツスターズ!を楽しめないコンプレックスはありつつも特に問題はありませんでした。
そんな調子だったので、「知らないアイカツの曲」という若干の恐怖すら感じる楽曲たちを歌って踊るAIKATSU☆STARS!のライブには当然行けませんでした。
武道館前のツアーにはSTAR☆ANISも参加していましたが、AIKATSU☆STARS!の前座という待遇(個人の感想)にキレて行きませんでした。現行シリーズが第一だと当然理解はしてはいても、感情の整理がつかない。なので行かない。赤ちゃんか?(屈託した思いを抱えているアイカツスターズ!中心のライブでアイカツ!曲を回収できてもそんなに嬉しくないな……という気持ちもありました)
これが大きな甘えで、私は人生をアイカツ!に寄せすぎるあまりアイカツ!の新規展開がなくなる」というごく自然で当たり前の想像すらできなくなっていました。だから、「次の大型合同ライブがあるだろう」と思い込んでスタアニが前座・ゲスト扱いのライブはガン無視して、武道館を前にしてもアイスタ曲はアルバム予習のみの舐めっぷりでした。アイカツを舐めてる。


上記のようなショックを浴びた結果、速攻で体調を崩しました。
精神面の不調が体調に現れやすい体質も相まって、自律神経失調の諸症状がマックスで出力され、思考回路に靄がかかり頭の回転が超鈍足になり、脳のリソースを体感20%ほどしか使えず、熱が出てバイトを休みました。(とても仕事ができる精神状態ではありませんでしたが)

体調不良自体は2~3日でほぼ治ったのですが、ぼんやりした頭で「じゃあ武道館までに私には何ができるんだろう?」と考えを巡らせました。

考えた結果、

アイカツ!アイカツスターズ!を全話視聴しよう。」

となりました。アイカツスターズ!が現行作品だったのでざっくり24分*270話くらいだと思います。超短期間アイカツフルマラソンチャレンジです。
気持ちの整理をして武道館に行くためには、アイカツ!が大好きな気持ちの再確認、視聴していない事自体に屈託を抱えているアイカツスターズ!の視聴は不可欠だと思ったからです。
後述する身の上話も踏まえて今考えるとシンプルに気が狂ってるなと思いますが、これ以上「やらなかった後悔」を重ねると一生引きずりかねない、と本気で思いました。

カウントダウンの3週間はアイカツの履修をベースとした生活リズムに切り替わりました
とにかく時間がないことがネックだったため他アニメ履修やVtuberの新規開拓等々を全てストップし、バイトと就寝時間以外ほぼほぼアイカツを視聴していました。
バイトも余裕がある日はアイカツを観たいので早退します」と告げて帰っていました(従業員全員が何かの限界オタクで理解のある職場だったため容認されていました)
起床時間の9割超をアイカツのことを考えて過ごした結果、体内のアイカツ濃度が高まり精神が比較的安定し、体調が崩れなくなりました。アイカツのことを考えてアイカツのショックを薄れさせる、アイカツオタクムーブです。

勇気を出してアイカツスターズ!を視聴してみると、やはりすんなり受け入れることができましたし、物語が異常に面白い。きらあこのオタクです。あと曲がありえん強い。
今思えば私はきっかけが欲しかっただけで、積んでる話数が増えて引っ込みがつかなくなるのに比例してきっかけのハードルが高くなりすぎてしまっていました。
これは「アイカツ武道館」の二日間の後悔を少しでも減らすための履修マラソンでしたが、アイカツのオタクとしてあの時期にアイカツスターズ!を好きになれて、アイカツフレンズ!に進めてよかったなあと思います。

アイカツ武道館までの3週間、一瞬でも完全に健やかな瞬間があったかと言われるとそうではなく、アイカツとの別れの恐怖を無理矢理アイカツで覆い被せているだけではありました。バイト中でもご飯中でもふとした瞬間に涙が溢れていました。
「歌唱担当の卒業で何を過敏になっているんだ、別にアイカツそのものはなくならないだろ……」と思われるかもしれませんが、精神的な依存、アイドルコンテンツにおけるライブや音楽の持つ重み、5年間の思い出、公式がコンテンツに一区切りをつけようとしていることへの恐怖、大好きなアイカツの音楽を最高に楽しむ場が失われるという喪失感が全て合わさってこうなっています。

結果として3週間で全てを履修するのは不可能で、確か240話前後でタイムリミットが来たのですが、あれ以上時間を捻出するのは物理的に不可能でしたし、持ちうる最大のリソースを注いだので後悔もありませんでした。

そのような感じで僅かばかりの暫定的余生を過ごし、アイカツ武道館に挑みました。アイカツスターズ!を履修したため九段下駅の例の出口もばっちり回収できました。

当日は音漏れのネタバレが話題になったなあ〜とよく覚えています。武道館におけるリハ音漏れは避けられない……。ネタバレ回避のためにイヤホンで爆音でラジカツを聴きながら物販に並んだのもいい思い出になりました。

1日目はとにかく楽しくて、閉演後の喪失感が全くなかったことに自分でも驚きました。「明日もこんなに楽しいのか〜〜〜!!!!アイカツ武道館とんでもねえ〜〜〜〜!!!!!」みたいなハイテンションが止まらず、お祭りがいつまでも終わらないような、1日目と2日目が地続きになっている感覚がありました。
2日目はようやく制作された推しのソロ曲が武道館で初披露されるなどの神イベントもありつつ、1億回ほど全身が感情と化して号泣しながらもやはり最高に楽しいライブでした。

ライブの内容を文章化していたら文章量がおしまいになってしまうので割愛します。とにかく素晴らしいライブで、彼女たちの集大成でした。

アイカツ武道館」が終わり、一番驚いたのは「明日からも人生を頑張ろう」と心から思えたことでした。私は気持ち的には「九段下で死ぬ」くらいの勢いでアイカツ武道館に臨んでいました。自暴自棄というよりは、人生のサビを感じたので。
ですが、ソロ曲があるアイドルほぼ全員の衣装が用意されてソロ曲が歌われるのを聴いて、リラフェアリーコーデを纏ったわかさまの輝きのエチュードを聴いて、AIKATSU GENERATIONを聴いて、アイカツへの感謝と同じくらい、私も頑張りたいなあと強く感じていました。
アイカツ!のオタクなら誰もが「ステキな明日を迎えられるようなステージ」に心当たりがあると思いますが、アイカツ武道館は私にとって2度めの「ステキな明日を迎えられるライブ」でした。
大きな喪失を体験してもなお、アイカツが私の原動力であり、頑張る力をくれる存在であることに全く変わりはありませんでした。


ここからは身の上話ですが、私は丁度その時期に大事な国家試験を控えていました。合格率2割前後でとにかく範囲が広く1回で取るのは大変な資格なのですが、一身上の都合によりど~~~しても一発合格がほしく、本気で挑まないと相当まずい状況でした。
歌のお姉さん卒業発表が2/4、アイカツ武道館が2/27・28、国試が4月中旬というスケジュールです。最も試験対策に精を出さないといけない2〜3ヶ月のうち1ヶ月を全てアイカツに費やし、テキストすら開きませんでした。アホ~~~~~~!!!!!!!!!
国試落ちよりアイカツ武道館に後悔を残すことのほうが嫌だったので迷いはありませんでしたが、普通に常人の取る行動ではない……。
しかし、アイカツ武道館を経て改めてアイカツに力をもらった私はモチベが天元突破し、アイカツに費やしてた時間の大半をそのまま国試の勉強時間にスライドさせ、一発合格をもぎ取りました。やった~〜!!🎉💮
私は継続した努力がとても苦手で落ちこぼれがちな人生を歩んできたので、国試も周囲の人間ほぼ全員に「いや普通に無理だと思うよ……」と微妙な反応をされていましたし(至極真っ当だと思う)、自分でも微妙だな〜とは思っていました。
が、毎日STARDOM!を爆音で聴いてモチベをガン上げて2時〜3時くらいまで勉強してました。アイカツスターズ!を観てよかった……!

Cメロの歌詞が大好きで、

無謀と言われた あの日の夢も今では
この腕の中に… わたしの中にある…!

絶対にこれになりたかったし、なれたと思うので実質STARDOM!です。

アイカツ武道館を経ていなかったならこんなに頑張れていなかったと断言できます。単純にモチベに繋がったのもありますし、「アイカツに貰ったたくさんの勇気を、行動や形にしてお返ししたい」と強く思ったのもあります。

ですが、アイカツへの恩返しのような気持ちを抱いて勉強をしたり、その結果の合格通知を眺めてたりしている度に「やっぱりこれは全てアイカツから貰ったものだな?アイカツに返せてないな?」という気持ちが強まっていきました。

アイカツ武道館の前後のVtuber界隈といえば、2017年12月~2018年初期デビューのVtuberが頭角を現しまくり、個人も企業もどんどん参入して別け隔てなくひとつの界隈を形成していた初期の黄金時代です。あんたまちゃんを夏コミで知り、ねこますさんを最初期から追いかけていた私は、日々手探りで"楽しい"を生み出していた当時の空気感や熱狂をよく覚えています。多種多様なVtuberが日々デビューする中で、アイドルを冠するVtuberが多くデビューしたり、企業のアイドルVtuberの募集がいくつも出されるようになりました。
SHINING LINE*……自分で繋ぎたくない!!?!!、?!!?穏やかじゃな~~~~い!!!!!!!となり、そこから1年ほど大変な紆余曲折を経て、個人アイドルVtuber・天秤ひなみが爆誕しました。
経緯もそうですが、個人で活動するにあたってアイカツ!の根本的な考え方である「セルフプロデュース」を改めて意識するようになりましたし、オリジナルスター☆彡を目指す楽しさを再確認したりしたので、存在理由はやはりアイカツです。

そんなわけで今私はアイドルVtuberをしています。去年の今頃とまるで違う景色なの、という感じですし(一昨年-去年-今年が激動すぎた……)、来年の今頃どんな景色見つめてるのかも何も分かりませんが、アイカツに貰ったたくさんの想いを繋ぎたくて何とか人生をやっていっていると思います。受け取ったバトンを次は私から渡せるように、あの日があって今が最高になるように、これからももっと自分らしく活動していきます~


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そんな自分らしい活動の一端として、現在アイカツ!カバーを精力的にアップロードしています。(アイカツ!オタク活動!)
まず、オムライス食べな。

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アイカツ!オンリーイベントに頒布側(委託)で参加したりもしました!これもまたアイカツだね。

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私が普段活動しているYouTubeでは、アイカツ各シリーズの1話が無料で視聴できます。
現行シリーズであるアイカツプラネット!」は、シリーズ初の実写×アニメ作品!
実写ならではの新しくも馴染みのあるアイカツらしさ、アニメパートでは今までのアイカツらしい雰囲気がそのまま楽しめます。
初代シリーズから観るのが王道ですが、「アイカツプラネット!」は作品のフォーマットからコンテンツの展開方法まで過去一番の変革が起こった作品で、ここから入っても全く問題ありません。そして、紛うことなく良作です!
コンテンツをリアルタイムで追うのは今しかできない体験なので、そういった意味でもプラネットから視聴するのは大アリだと思います。

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文章内で出てきた楽曲から2曲紹介します。アイカツYouTubeの公式チャンネルで大体の楽曲を聴くことができるため、気になった方はぜひ公式チャンネル「プラネットステーション」をチェックしましょう。

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アイカツ武道館BDの試聴動画はこちら!12:16~が輝きのエチュードです。

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この文章を読んで少しでもアイカツ!に興味が湧いた方は、ぜひ上記動画をご視聴ください!!!!みなさんがステキな明日を迎えられますように!!!!!!!

 

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普段はYotubeやTwitterで活動しています。こちらもぜひ!

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